ボジョレー・ヌーヴォー解禁!ほとんどの日本人が知らないボジョレーの常識!
12/12021
どうも、ワインブロガーのゆうです。
今年もボジョレーの季節がやってきましたね!
先週、ボジョレーを飲みに街に出たんですが、扱ってるお店を見つけることができませんでした( ;∀;)
悔しいので、ワインショップで購入して飲もうと思います。
さて、日本で毎年騒がれているボジョレー・ヌーヴォーですが、なぜ人気があるのでしょうか?
フランスで生産されるボジョレーの半数は日本に輸出されているというほど人気です!!
この記事では、もっとボジョレーを美味しく飲むために日本人のほとんどが知らないボジョレーヌーヴォーの真実を紐解いていきたいと思います。
それではよろしくお願いします。
目次
ボジョレーヌーヴォーとは
「Beaujolais Nouveau(ボジョレー ヌーヴォー)」は日本語に直訳すると、「ボジョレー(地区)の新しい」です。
ワインに対しての言葉なので、「ボジョレーの新しいワイン」となります。
昔話でよくある、秋の収穫の豊作を祈る祭典で捧げものとして造られたと言われています。
ボジョレーはフランスのブルゴーニュ地方にあるなだらかな丘陵地帯にある地区です。
ボジョレー・ヌーヴォーは黒ぶどうのガメイ種から造られる赤ワインで、白ワインは認められていません。
また、その年の9月に収穫して2か月先の解禁日に間に合わせるため早期発酵を促す造り方(マセラシオン・カルボニック)が取り入れられています。
補足ですが、イタリアのボジョレー・ヌーヴォーにあたるお酒は「Novello(ノヴェッロ)」と呼びます。
こちらはぶどう品種に決まりはなく、赤ワインでも白ワインでもロゼでも新酒であれば 「Novello(ノヴェッロ)」と名乗ることができます。
ガメイ種の特徴
ボジョレー地区原産の黒ぶどう品種で、世界の生産量の半分以上がボジョレー地区で造られています。
ガメイ種は通常の方法で赤ワインを造ると、果皮と顆粒のバランスから色が薄くなります。
ボジョレー・ヌーヴォーでは早期発酵を促すため「マセラシオン・カルボニック」という製法で造られており、色合いが濃くなっています。
ボジョレーヌーヴォーの種類
ボジョレー・ヌーヴォーは2種類に分けることができます。
「ボジョレー・ヌーヴォー」と「ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー」です。
ヴィラージュは村の名前を表しており、生産地域が村に限定されています。
つまり、 「ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー」 はワンランク上の位置づけとなります。
お店で購入するときは、この点に注目して選んでみてください(^^)/
ボジョレーヌーヴォーの面白さ
ボジョレー・ヌーヴォーがどうしてこんなに人気になったのか。それはガメイ種から独自の製法で造られるフレッシュな味わいと、マーケティング戦略が関係しています!
ボジョレー・ヌーヴォーの半数が日本に向けて出荷されているところを見ても明らかなように、企業の巧みなマーケティング戦略によって日本で爆発的な人気を博しています。
製法とマーケティングの両方の観点から説明していきます。
マセラシオン・カルボニック製法
通常の赤ワインの製法は果皮や茎ごと潰したぶどうを撹拌して、果汁を酸素と触れ合わせることで発酵を促進します。
発酵とはぶどう果汁の糖を分解し、アルコールに変えることです。
マセラシオン・カルボニック製法では、ぶどうを潰さずそのままタンクに入れて、二酸化炭素雰囲気下にすることで細胞内からゆっくりと発酵させていきます。
マセラシオン(液体に固体を漬け込むこと)・カルボニック(炭酸)という言葉通りの操作です。
二酸化炭素は人工的に注入する方法と、発酵による自然発生による二酸化炭素を利用する方法があります。
このように、酸素に接触する機会を減らすことで、タンニンが少なく、よりフレッシュで明るい味わいの赤ワインとなります。
日本はフランスより早く解禁!
ボジョレー・ヌーヴォーが日本で爆発的な人気となったのは、先進国の中で一番早く解禁日を迎える地理的な利点からです。
ボジョレーの解禁日は11月の第三木曜日と定められています。解禁日とはお店で販売していい日にちです。
日付変更線の関係上、日本は生産地のフランスより8時間早く解禁日を迎えます。
つまり、生産国よりも早くボジョレーを口にすることになりますね(^^)
これを上手く利用した企業戦略により、日本で大人気となりました。
ユニークなキャッチコピー!
ボジョレー・ヌーヴォーと言えば、キャッチコピーが印象的ですよね。
人気に火を付けたといっても過言ではない歴代キャッチコピーを選抜して紹介します!
年代 | フレーズ |
1995年 | ここ数年で一番出来が良い |
1996年 | 10年で一度の一品 |
1997年 | 近年まれにみるワインの出来で過去10年間でトップクラス |
1998年 | 10年に一度の当たり年 |
1999年 | 1000年代最後の新酒ワインは近年にない出来 |
2000年 | 今世紀最後の新酒ワインは色鮮やか、甘みがある味 |
毎年一番って言ってるような感じですね。
でもネタ切れで2000年のワインは適当になったようにみえませんか(笑)
ですが、エノテカ・オンラインのヴィンテージチャートを見ると、2000年のワインが評価4でその他は3となっています。
キャッチコピーは美味しさに直結しているわけではないみたいです。
ボジョレー・ヌーヴォーの風物詩と思っておくのがよさそうです。
売れなきゃ利益出ませんから、毎年飲みたくなるようなキャッチコピーにしますよね!
年代 | フレーズ |
2003年 | 100年に一度の出来、近年にない出来 |
2009年 | 50年に一度の出来栄え |
2011年 | 100年に一度の出来とされた、03年を超す21世紀最高の出来栄え |
2014年 | 2009年の50年に一度の出来を超える味わい |
2016年 | エレガントで酸味と果実味のバランスがとれた上品な味わい |
2021年 | 採れたてのいちごにかじりついたような味わい |
このように歴代で様々なキャッチコピーが生み出されてきました。
今年のキャッチコピーは「採れたてのいちごにかじりついたような味わい」です。
まだ飲めていませんが、これは楽しみですね!
エレガントだとか酸味だとか言われても抽象的でわかりにくいので、誰にでもわかりやすい表現だと思います(^^)/
さいごに
どうだったでしょうか?
ボジョレーが日本で大流行している理由をご存じでしたか?
解禁日が早いから流行ったというのが正解です!
日本人は日常的にワインを飲まないので、ボジョレー・ヌーヴォーのコスパなんて気にしませんよね(^^)
なんか流行っているし、聞いたことあるから飲もう!って感じではありませんか?
そうだったあなたはミーハーです!!(^^)b
僕もその一人です!それで何が悪いねん!(笑)
ボジョレーの記事を書いていたら、早く飲みたくなってきました(>_<)
2021年の「採れたてのいちご」を味わって、また記事にしたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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